咳喘息が歯根治療でかなり良くなった経緯③
ながびく後鼻漏、そのためひどくなる咳ぜんそくに業を煮やし、治療すべく私が選択した次なる場所は「歯科」だった。
なぜ歯科なのか。
実はさかのぼること約半年前の5月。
私は矯正歯科にいた。
6年前に歯列矯正を行ったので、半年に1回ほどのリテーナー(保定用器材)の調整および経過観察にきていたのだった。
そこで歯科衛生士より、右1番(右前歯)の歯茎が腫れているとの指摘を受けた。
私の矯正医は矯正分野については腕がよかったと思っているが、いかんせん、歯並びをよくすることを第一義に置くきらいがあり、
口腔内のトラブルについては「ちょっと歯が欠けてるね。でも痛くなければ大丈夫!」だの、「歯肉が腫れてる?歯ブラシが当たったんでしょう」だの、
後から思えばオイオイな発言がちょいちょいあった。
歯列矯正についてはまた後日書きたいとは思っているのでここでは述べない。
で。
歯科衛生士に見せてもらうと、歯肉がぷっくり、真っ赤に腫れている。
先生は「歯ブラシがあたったんじゃな~い」などと言っているけれども、見るからに膿が溜まっている様子。
歯科衛生士には「なるべく早くに他院で見てもらってくださいね(←この病院は矯正専門で、虫歯治療等は提携の別病院で行っていた)」と言われたが、不思議なことにまったく痛みがないので、私は「まあ、体調が悪いから腫れちゃったのかなあ」などと軽く考えて帰宅した。
しかし、一週間たっても二週間たっても、ぷっくりの腫れはなくならない。
小さくなってきてホッとするも束の間、2~3日たてばまた膨れてくる。
なた豆の錠剤(排膿作用がある)やサジー(免疫力アップ)を飲んで、自分なりに体力や体温をあげてみたが、まったくよくならない。
数ヶ月がたちさすがに不安になってきてネットで調べたところ、
フィステル
http://hanoblog.com/fistel-6870
というやつにぴったり当てはまった。
このフィステル、歯根に膿がたまることから上顎洞炎(副鼻腔炎)を引き起こすことがあるらしい。
なによりも、ほうっておいて治るものではない。
フィステル、ひいては後鼻漏の治療のために、歯科にいくしかあるまい。
ようやく重い腰をあげたのが、11月だった。
つづく